


令和4年「夏詣」開催にあたって
令和4年「夏詣」開催にあたって
世界中で猛威を奮った新型コロナウィルス感染症も徐々に収束の兆しは見せているものの、
未だ生活や経済活動においては相応の制限がなされる中、
皆様におかれましては、様々な面で注意を払いながら日々をお過ごしのことと存じます。
平時には多くの方にお越し頂き大変な賑わいを見せておりました浅草の街は、
徐々にではありますがその人出も戻りつつあり、
以前の活気を取り戻すべく試行錯誤を重ねる日々が続いています。
そんな「今」だからこそ、今一度生きる原点に立ち返り、
時々の節目を大切し、我が国の習慣や風習を見直すまたとない機会とも捉えられます。
現在も感染蔓延には安心できる状況ではございませんが、
日々の暮らしの中で、「祈り、感謝する」事の大切さを感じて頂く為にも、
本年の「夏詣」を予定通り開催させて頂く運びとなりました。
感染防止対策には万全を期し、規模をある程度縮小しての開催となりますが、
皆様には半年の節目に神社へのお参りを通して、
従来の賑わいを取り戻すべく、浅草の街に活力を与えてくだされば幸いです。
再始動を始めている浅草で「夏」を感じながら、是非楽しくお過ごしください。
夏詣 NATSUMOUDE とは
我が国では、大晦日の「年越の大祓」にて一年の罪穢れを祓い清め、
除夜の鐘と共に迎える元日には、新しい年の始まりとして、
その年の無事・平穏を願い神社・仏閣に詣でる「初詣」が行われます。
その始まりから約半年、季節は本格的な“夏”を迎えます。
祖先供養を迎えるこの時期に、同じく半年間の罪穢れを祓い清める「夏越の大祓」を経て、
過ぎし半年の無事に感謝し、来る半年の更なる平穏を祈るべく、
一年半ばの節目として、七月一日以降も神社・仏閣へ詣でます。
この新たな習慣を「夏詣」と称し、守り伝えるべき新しい我が国の風習へと、
共に育んで参りたいと思います。


